百合ヶ丘つだ内科心臓不整脈クリニック｜神奈川県川崎市麻生区百合丘の百合ヶ丘つだ内科心臓不整脈クリニックの診療時間、休診日、休日診療、夜間診療、アクセス方法を確認できます。

　院長の津田先生には、開院からほぼひと月後の診療後にお話しを伺った。

　訪問員が待合室で面談をお待ちしていると、津田先生は「○○さん、どうぞ。お待たせしました」と自ら診察室のドアを開けて患者さんを迎え入れながらお声がけされていた。患者さんの気持ちを考えて丁寧に接する院長先生だというのがお会いする前の印象だ。

　津田先生がドクターになられたのは、ご自身が高校生のときにお祖母様を神経の難病が元で亡くされたことがきっかけだったという。
　曰く「毎日つけていた日記の字が書けないようになった祖母の検査を主治医にお願いしたのに、何もしてもらえませんでした。そしてその後まもなく脳梗塞を発症して亡くなってしまった。」
　「もっと良い薬を開発すれば祖母のような患者が救われると思い、良い薬を開発したいと思いました。そのときの担任のアドバイスで薬学部より医学部に行った方が良いと言われて、医学部受験を決めました」
　このように津田先生はご自身曰く「医師に否定的な印象を持ちながら」ご自身がドクターになり、開業されたのだ。

　その津田先生の専門は、総合内科、循環器科、それに不整脈だ。その中で特に循環器と不整脈について詳しく伺った。
　循環器科とはかみ砕いて言うと心臓や血管などの循環器の病気を専門とする診療科だ。さらに心不全（しんふぜん）について解説いただいた。
　心不全とは血液を送るポンプ機能が低下する病態のことで、診断名ではないそうだ。例えば生活習慣病や不整脈から心不全になるなど、心不全に至る原因がいくつかあるとのこと。
　津田先生曰く「開業医としてまずは一回目の心不全を起こさないように生活習慣病をしっかりコントロールしないといけません。一度心不全を起こしても適格に投薬治療をすれば普通に生活できることが多いです。一度心不全を起こしてしまったら、二度目は起こさないようにきちんとコントロールする。投薬によるコントロールが本当に大切です。」

　インタビューの最後に将来も見据えて、津田先生の思いをお話しいただいた。
「この百合ヶ丘には30年以上に渡って開業されているクリニックがあり、その先生にはどんなに待っても診察を受けたいという患者さんがいらっしゃいます。
　私も『あの先生に診てもらいたい』と言われるそんな医師を目指し、腰を据えて地域の患者さんと一緒に歳を取って行きたいと思います。」
　「私が診療できるのはスタッフのおかげだと思っていますので、彼女たちに敬意を表したいと思います。そして、何より患者さんには誠実でありたいと思います。私が成長しないと医療技術は日進月歩なのでどんどん遅れていってしまいます。」

　津田先生は「アピールは苦手なんです」とおっしゃりながら、終始訪問員の眼をしっかり見ながら一つ一つゆっくりお話しいただいた。

　百合ヶ丘駅前に、誠実で患者さんと真摯に向き合う循環器科専門のクリニックが誕生したと思いながらクリニックを後にした。